敏感肌用洗顔料と洗顔の方法
敏感肌対策では、洗顔料も弱酸性の方が望ましいと言われており、弱酸性洗顔料には「肌にやさしい」と表示されているものもあります。しかし、弱酸性のものは汚れ落ちが足りなく、脂分が多いためにヌルヌルとした感じが残り、残った汚れが敏感肌をさらに悪化させてしまいます。毛穴の汚れまでしっかり落としたいからと言って、スクラブ入りの洗顔料を使うことは、角層をさらに傷つけてしまい、敏感肌対策にはなりません。敏感肌には、弱アルカリ性ほど強くはないけれど、洗浄力も劣らない「微アルカリ性」のものを選んだほうが、肌に優しいと言われています。微妙なのでそこまで気にする必要はないかもしれませんが・・
参考迄にオススメ洗顔料を紹介すると、『ビーバンジョア』が個人的に気に入っています。肌と同じ弱酸性の洗顔パウダーで、肌に負担をかけずにきっちりと汚れが落ちる感じです。洗い上がりは、しっとりツルツル肌が実感できます。
敏感肌の人も健康な肌の人も、洗顔の方法や対策には、特に違いはありません。敏感肌対策を考えるなら、洗顔料を泡立てる時になるべくきめの細かい泡を作るようにし、その泡で顔を優しくなでるようにしながら汚れを吸着させて落とすようにします。すすぐ時にはお湯でもなく水でもなく、ぬるま湯ですすぐようにしましょう。勿論敏感肌用の石鹸でもクレンジングでも変りませんよ。
敏感肌対策の洗顔だからと言っても、洗顔は1日に2〜3回にして、皮脂の取り過ぎに注意しなくてはいけません。皮脂量が少なく、潤いのない乾いた肌質という事をもう一度思い出して下さいね。水分が少ないため油分が目立つケースもあり、脂性肌と勘違いしてしまう方もいますので…。洗顔後に十分な保湿成分を与え、栄養素を適量肌に馴染ませましょう。乾燥肌が悪化すると白い粉を拭いたり、かゆみがひどくなってしまいます。また、顔がピリピリするような時や、かぶれ・湿疹が出た場合は、かかりつけの皮膚科医に相談し、敏感肌をさらに悪化させないようなスキンケア対策をとらなくてはいけません。
敏感肌にダイエットは危険です
敏感肌の人は、肌のセラミドが不足しバリア機能が低下しているので、その対策としてタバコやお酒、カフェインなども控えなくてはいけません。タバコは、血液中のビタミンCを破壊し、活性酸素を発生させ、毛細血管を収縮させてしまいますので、本数を減らすことを心がけます。敏感肌対策にとって摂り過ぎると悪影響を及ぼすコーヒーや紅茶、緑茶などにはカフェインが含まれているので、ほどほどにしたほうが良いでしょう。敏感肌対策におすすめのハーブティーには、新陳代謝を良くすることができる「ジンジャーティー」など、敏感肌にとっていい影響を与えてくれるものがあります。
辛いものは、敏感肌に良くないと思われていますが、香辛料を利かせた辛い食べ物は、発汗作用を促して肌に水分を補充してくれますので、保湿効果もあり、敏感肌対策にはいい食べ物と言えます。保湿効果と言えばヒアルロン酸を忘れてはいけませんね。たった1gで6リットルもの水分を保つ力を持っています。この保水力を利用して、保湿効果を高めるクリームやサプリ、ドリンク類などさまざまな商品が出回っていますので試してみる事をオススメします。外部からヒアルロン酸を取り入れて、減少した分を補充することは、健康的な潤いのあるお肌を取り戻すための近道と覚えておきましょう。
栄養バランスの偏りや、過度なダイエットは、敏感肌対策にも良い影響を与えません。敏感肌対策には、ビタミンやミネラルなどを摂ることも大切ですから、バランスのいい食事を摂り、不足した栄養素はサプリメントなどで補うといいでしょう。普段の食事のバランスが崩れていたり偏っていたりすると、保湿効果の高い栄養素を摂っても、体内にはうまく吸収されません。敏感肌対策として言えることは、やはり、バランス良く3食しっかりと摂ることが一番と考えられます。ダイエットをしている女性の肌に潤いがなくパサついているのは当然と言えば当然なのでしょうか?
敏感肌対策としてのシャンプーの重要性
頭皮が敏感肌の方がシャンプーやコンディショナーを選ぶ時には、敏感肌用、低刺激性のもの、無香料・無着色のものを選ぶようにします。頭皮が乾燥していますので、肌に優しく、負担をかけないよう、シャンプーは良く泡立ててから髪になじませ、余計な摩擦を与えないようにしながら洗う事が大切です。
具体的には
1.シャワーを使い,頭皮全体をすすぎます。
2.ポンプ式ボトル入りで,ポンプ1回押しの量のシャンプーと,同量前後の水分を加えてよく馴染ませ,泡立たせてからシャンプーします。
3.シャンプーの最中,および,すすぎの最中は,絶対に,爪が頭皮に触れないようにします。
4.シャンプー剤のすすぎは,シャワーを使い,2〜3分間程度を目安として,頭皮全体をすすぎます。
すすぐ際の注意
すすぐ際は,シャワーヘッドを持っていない方の手で,シャワーがかかっている場所の髪の毛を掻き分けたりその部分の頭皮や髪の毛を軽くさすったりして頭皮にお湯が届くようにしたりして綺麗に洗い流す事が肝要です。敏感肌対策をしている時に、コンディショナーは頭皮に余計な膜を作ってしまうので、逆効果だと思われることが多いようですが、特に問題はないようです。
敏感肌の方への注意点としては、シャワーの回数があります。1日に何度もシャワーを浴びると、顔と同様、皮脂を取り過ぎてしまいますので、敏感肌対策にはなりません。更に注意が必要なのは、体を洗うタオルやスポンジですね。ナイロン製のものは刺激が強く、余分な皮脂をめくってしまいますので、天然のコットン素材など、肌に優しいものを使って洗うようにしましょう。
シャンプーやコンディショナーの洗い残しは、敏感肌を刺激し、肌トラブルに繋がりますので、ボディーシャンプーで体を洗いながら、洗い残しもしっかり落とすようにして敏感肌対策をしましょう。敏感肌の人でも、入浴後は角層が膨潤して肌がしっとりしていますが、時間が経ってしまうとカサついた状態に戻ってしまうので、保湿剤を使って乾燥しないようなケアや対策を取ることも必要です。
シャンプーを選ぶ際に注意して欲しい事は、シャンプーのほとんどが、石油系の化学物質で作られているという事実です。いくらシャンプーや石けんのパッケージに「植物性」と書いてあっても安心とはいえません。これは単に成分の一つに植物性のものを使用しているという意味だからです。無添加という言葉も微妙です。「無添加化粧品」と名乗っていても何が無添加なのか判らないですよ。例えば香料が無添加という意味かも知れません。実際に何が無添加なのか確認する習慣をつけましょう。